受け継がれるクラフトマンシップ

HEREUのものづくりは、伝統を礎としながら、現代的な美意識によってかたちづくられています。HEREUの製品を手がける工房の多くは、スペイン各地に点在する家族経営の工房で、何世代にもわたってレザーグッズを作り続けてきた歴史があります。その経験に裏打ちされた技術は、日々の実践の中で受け継がれています。

こうした系譜が、丁寧で持続可能な製造アプローチを可能にしています。使用される技法には、伝統的なレザー加工のほか、習得に時間と訓練を要する独自の編みや縫製なども含まれます。工程の多くは手作業で行われるため、一日に生産できる数量はごくわずかです。

このような高度な職人技術を守り続けること、そして製造に携わるパートナーたちが正当に評価され、適切な対価を得られるようにすることは、HEREUにとって非常に重要です。

素材に宿る価値

HEREUのものづくりにおいて、素材選びは中心的な役割を担っています。なかでも、スペイン国内で調達された上質なレザーを主に用い、その風合いや仕上げの違いを活かしながら、しなやかで柔らかいものから密度のある構築的なものまで、幅広い表現を可能にしています。これにより、親しみのあるフォルムに新たな解釈を加えたデザインが生まれています。

多くのモデルに使用されているスペイン産のレザーは、HEREUのシグネチャーでもあるモカシンシリーズにも採用されています。パートナーであるタンナーは、スペイン北西部ガリシア州・パドロンの町に拠点を構え、1870年代から稼働。今日に至るまで、世界の一流シューズブランドやファッションメゾンにレザーを供給し続けています。

伝統が織りなすかたち

HEREUの多くのコレクションには、伝統的なクラフトから着想を得た要素が取り入れられています。なかでも象徴的なのが、繰り返し登場するレザーの編み込みディテール。柔らかなカーフスキンを用いたクロスボディバッグから、構築的なフォルムのライディングブーツまで、幅広いスタイルに反映されています。

こうしたモチーフは、素材の持つ可能性を抑制と精度によって引き出すという、HEREUの一貫した姿勢を物語っています。過度な装飾ではなく、かたちの美しさを大切にする考え方が、ブランドの根底にあります。

HEREUは、日常に馴染む洗練された佇まいと、手仕事の温もりを兼ね備えたプロダクトをこれからも追求していきます。時代を越えて継承されてきた技法に敬意を払いながら、タイムレスなコレクションを生み出し続けています。

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